出力ペースがパーソナライズ化される

出力ペースを進化させる旅に出るにあたり、アスリートにとって、この指標がどのように役立つかを理解することが重要です。現在、トレーニングの世界では、絶対的なアウトプットを観察する指標はありますが、外部要因を考慮し、それらがどのようにあなたに関係するかを示した指標は存在しません。ランニングパワーは、いくつかの要因によって制限されることがありますし、心拍数は、トレーニングによって遅れたり、上昇したりすることがあります。しかし、出力ペースでは、過去のワークアウトデータを分析し、それがどのようにあなたのリアルタイムの出力に影響を与えるかを考慮するため、より高度なトレーニングを行うことができます。

 

出力ペースで計算されるもの

出力ペースは、過去のデータをもとに、勾配が変化した時のあなたの出力をモニタリングします。つまり、アスリートにとって、時計に表示される出力ペースは、過去のトレーニングと、平地での走行速度を示すバイオメトリック情報の組み合わせということになります。一方、調整ペースでは、上り坂のペースと平坦な道のペースという標準的な計算式が表示されるだけです。出力ペースは、異なる地形でのランナーとしての効率性を考慮します。

出力ペースは、あなたがこれまで上りや下りをどのように走ってきたかを学習し、時計上のペースをあなたの内的出力にカスタマイズします。坂道を走った時間が長ければ長いほど、より良いデータが得られます。COROSパフォーマンス予測と同様に、より良いデータがインプットされる事で、より良いデータを算出することができます。

また、出力ペースは、ランナー自身の長所と短所を考慮したものです。

 

現実世界での出力ぺースの例

2人のランナーが同じ坂を同じ速度で走っているとします。2人ともマラソンの自己ベストが4時間であると仮定します。
ランナーBの方が上り坂でより効率的な走りができると推測できます。
なぜなら、実際は同じスピードで走っているにも関わらず、ランナーBの方がより遅い出力ペースで走れている事が解ります。すなわち出力を抑えても(より効率的で体力を使わない走り)ランナーAと同じペースで走れているからです。

出力ペースを確認しながら走る事で、上り坂で「力を使いすぎていないか」などを把握でき、後半への体力温存や自分の実力を最大限活かした走りをする事が可能となります。

スピード(マイル/時) ランナーA ランナーB
5%勾配 7mph 出力ペース 7'55
出力ペース 8'15
10%勾配
7mph
出力ペース 7'25
出力ペース 7'50
15%勾配
7mph
出力ペース 6'45
出力ペース 7'15 

※上記は説明のための仮定の例であり、表示されるデータは100%正確なものではありません。 

この概念は、アスリートにとって重要なものです。出力のペースがパーソナライズされたことで、アスリートはトレーニングの際も自分の能力に合った走りを行うことができます。

 

構造化されたワークアウトにおける出力ペース

構造化されたワークアウトの強度目標として、出力ペースを使用することができるようになりました。これにより、どのような地形であっても、トレーニングを通して一貫した出力を維持することができるようになりました。

 

コーチングの概要

ワークアウトを構成する際に出力ペースを利用することで、アスリートとそのコーチは、それぞれの能力と目標に適した出力でトレーニングを行うことができます。さらに、坂道や山岳地帯を走るアスリートは、ワークアウトに出力ペースを入力することで、スピードを出しすぎたり遅すぎたりすると警告を発することができます。最終的に、レースでのパフォーマンスは、出力を如何に維持し続けられるのかによるものです。もし、アスリートが自分の閾値を知っていれば、この新機能でより良いペースを作ることができます。

 

COROSの継続的な開発

これは、アスリートの具体的なトレーニングの指針となる、最も包括的な指標を作成するための COROS の最初のステップです。スポーツサイエンスチームは、外部要因の研究を続けながら、この指標をさらにカスタマイズするためのアップデートを提供し続ける予定です。COROSでは、トレーニングの限界を押し広げ、アスリートパフォーマンスを研究することに情熱を注いでいます。これからも進化し続け、完成度を高めていきますので、ご期待ください。