時計を使いこなす方法

こうすれば、ウォッチのバッテリーはもう少し長持ちします

こうすれば、ウォッチのバッテリーはもう少し長持ちします

アウトドアスポーツウォッチを購入する際、多くのユーザーはバッテリー駆動時間をポイントにします。UTMF、168キロ、100マイルなどの超長距離レースや、ロングトレイル、キャンプなど充電が不便なシーンでは、バッテリー駆動時間の必要性はさらに切実です。COROSウォッチは、このようなシーンでもアスリートを保護し、運動プランや生理データの正確な記録ができる駆動能力を備えています。 では、充電ができない状況では、どうすればバッテリーの使用効率を最適化し、完走できるだけのバッテリーをウォッチに持たせることができるのでしょうか。まず、ご使用のウォッチのバッテリーがどのくらい持つのかを知る必要があります。 PART. 1 COROSウォッチのバッテリーの確認方法 通常、COROSウォッチのバッテリーは文字盤に表示されます。バッテリーが文字盤に表示されない場合は、バッテリーのパラメータが表示されるまでBackキーを押してパラメータを変更する必要があります。 また、COROSのバッテリー容量ウェジェットを使えば、バッテリー使用曲線や消費バッテリーの分布を直接見ることができるほか、ユーザーの使用習慣に基づき、日常使用時やGPS運動モード時のバッテリー駆動時間を推定することができます。 PART. 2 ウォッチのバッテリー駆動に影響を与える要因とその対処法 バッテリー統計機能から適切な情報を得た後は、自身の実際の使用ニーズに合わせて一部の機能を調整してバッテリーの使用効率を最適化すると、想定通りのバッテリー駆動時間を得ることができます。ウォッチのバッテリー駆動に大きく影響する以下の要因を把握しておくと、レース中にも余裕を持って対処できます。 GPSの信号強度 GPSの信号強度が弱くなると、ウォッチが信号を収集する頻度が高くなり、消費バッテリーが増加してしまいます。運動を始める前に、広い場所を選んで測位を行い、ウォッチの「衛星データ」をオンにして、対応するモードで所在地の衛星カバレッジを把握してください。 スクリーンバックライト トレイルの長距離レースでは、夜明け前にスタートすることもあり、アスリートは暗闇の中でウォッチのデータを確認する必要があります。ウォッチのバックライトを常時点灯に設定する人もいますが、これでは無駄なバッテリー消費が発生してしまいます。そのため、レース中にバックライトを常時点灯するのではなく、ナイトモードを使用すると、 運動データを随時把握するのにも役立ちます。 日常の心拍数モニタリング COROSのウォッチサイドでリアルタイム心拍数モニターをオンにすると、手首を上げるたびに文字盤の心拍数情報が自動的に更新されるため、ウォッチのバッテリー駆動時間に影響が出てしまいます。日常の心拍数モニタリングの間隔設定を10分に変更すると、この状況は改善されます。 ナビゲーション機能 また、ナビゲーション機能を長時間使用すると、バッテリー駆動時間に影響を与えることがありますので、必要に応じて、ウォッチデータページではナビゲーションページを長時間開いたままにしないでください。 アクティビティアラート COROSウォッチは、ラン中にバイブとトーンでアクティビティアラートを行うことができますが、バイブによるアラートが頻繁に行われると、バッテリー消費の大きな原因となります。トレイルの長距離レースでは、不要なバイブアラートをオフにすることで、バッテリー駆動時間を最適化することができます。 その他の要因 血中酸素濃度計などのセンサーを頻繁に使用したり、ANT+やBluetoothのアクセサリーを接続したりすると、消費バッテリーが大幅に増加します。また、周囲の温度が低いと駆動時間にも一定の影響があります。 なお、上記の方法は、一時的に充電できない場合を想定したものであり、通常のトレーニングやレースでは、長距離のレースやハイキングを行う前に十分な準備をして、ウォッチに十分なバッテリーを充電しておくことをお勧めします。 また、COROSウォッチはリチウム電池を使用しています。日常的なシーンでは、バッテリー残量が少なくなるのを待ってから充電するという必要はなく、可能な時に使用しながら充電することで、リチウム電池の持ちを良くすることができます。 また、3か月以上ウォッチを使用しない場合は、80%程度まで充電してから電源を切って保管することをお勧めします。また、太陽の光や湿度の高すぎる環境にさらさないようにしてください。

続きを読む
もう走れない? 天気のせいかもしれません

もう走れない? 天気のせいかもしれません

気温24~28℃、相対湿度40~60%、風速0.15~0.5m/sが人体にとって最も快適な運動環境であり、ランニングエコノミーへの影響が最も少ないことを述べました。しかし、実際の運動時には快適な環境を実現することが難しい場合もあります。では、このような天気が身体能力にどのような影響を与えるのでしょうか。これらを知ることで、ユーザーは1回ごとの運動のパフォーマンスを総合的に評価することができます。 PART. 1 気温が運動に与える影響 気温は人体にとって最も敏感な気象要因です。深部体温が一定であることは、正常な生理機能や良好な運動パフォーマンスを維持するための前提条件ですが、気温の変化によって体温が変動することがあります。 高温環境 35℃以上の高温環境下では、人体の深部体温が上昇し、グリコーゲンの消耗が早くなるため、筋肉労働に必要なエネルギーの蓄えが空(から)になってしまいます。体内のエネルギー消費量が増えると、中枢神経の疲労が起こりやすくなり、筋肉の可動性も著しく低下します。 研究によると、気温が12℃を超えて10℃上昇するごとに、マラソンの平均的な完走時間が1.5〜3%延びます。例えば、通常の完走時間が3時間30分のマラソンランナーの場合、気温が10℃上昇するごとに、完走時間がさらに3〜6分延びます。 これに加えて、高温環境で高強度のトレーニングを行うと、アスリートは大量の汗をかき、体内の水分が減り、場合によっては脱水症状を起こし、最大酸素摂取量が減少して、人体が正常に酸素を利用してエネルギーを供給することができなくなる可能性があります。 このため、高温環境でトレーニングを行うときは、ランナーはトレーニングの強度をコントロールし、タイムリーに水分補給を行うように注意する必要があります。 しかし、トレーニングの距離や時間が長い場合、特定の手段(スポーツドリンクやエナジージェルなど)でエネルギーを補給しても、エネルギーの損失速度に追いつくことができない可能性が高いことに注意してください。そのため、気温が高すぎる気象条件では、長距離の持久運動はお勧めできません。 低温環境 どちらかというと、低温は人体への悪影響が少ないと言われています。低温環境下でのラントレーニングは、心肺機能や有酸素持久力の向上に寄与するとともに、脂肪の減少にも好影響を与えます。しかし同時に、低温環境は人体の筋肉の粘性を増加させ、筋肉の弾力性や伸展性を低下させるため、身体のコントロール機能が低下し、肉離れが起こりやすくなります。 PART. 2 湿度が運動に与える影響 湿度は空気の乾燥度を表すもので、主に人体の発汗、体熱の放出、水分や塩分の代謝に影響を与えます。持久運動に適した湿度は、一般的に40~60%と言われています。気温と同様に、湿度が高すぎくても低すぎても、アウトドアスポーツには悪影響を及ぼします。 高湿度 高温環境では、湿度が人体の正常な冷却系統に影響を与え、深部体温に影響を与えます。 通常、ランナーがラン中に汗をかくと、蒸発によって体温を下げることができます。しかし、空気の湿度が高いと、蒸発が遅くなり、体温を下げる力が弱くなります。 その結果、高湿度の環境では、体感温度が実際の温度よりもはるかに高くなることがあります。例えば、相対湿度が80%の場合、実際の温度が30℃であっても、体感温度は36℃になることがあります。この過剰な熱により、人体の筋肉系統や冷却系統が高強度の動作状態になり、不快感が生じます。 体温を下げる力に加えて、気温が18℃を超えると、ランナーの心拍数や最大酸素摂取量は、湿度の上昇にも影響されます。 心拍数は、気温が高いほど加速し、湿度が高いほど受ける影響が大きいという研究結果があります。また、比較実験では、低湿度・高温環境下では人体の最大酸素摂取量が5.7%減少し、湿度80%では12%になるという数字が出ています。 低湿度 低湿度による運動への影響は、主に体内水分への影響です。湿度の低い乾燥した環境では、人体からの水分の蒸発量が増えます。それが最も顕著に現れるのが、ランナーの口内の乾燥です。そのため、低湿度環境での運動では、特に水分補給が重要となります。 また、空気中の湿度が低すぎると、一部の細菌やウイルスが空気中に拡散しやすくなります。 PART. 3 風力と風向きが運動に与える影響 風力と風向きは、ランニング愛好者にとってはおなじみの気象要因でもあります。キプチョゲ選手は以前「INEOS 159」に挑戦した際に、数10名のトップランナーをペーサーとして招き、フォーメーションを絶えず変えながら風の抵抗の影響を最小限に抑えました。 1971年にはすでに、L.G.Pughが風力がエネルギー消費に及ぼす正の相関関係の存在 に関する研究を行っています。それによれば、強風の環境で走ると、微風の環境で走る場合よりも酸素消費量が多くなります。その後、研究者たちが5000m走のテストを行ったところ、風に逆らって走った場合の酸素消費量は通常の場合より8%多く、風力が5マイル/時から10マイル/時になると酸素消費量は4倍になることがわかりました。ここから、エネルギー消費量が同じであれば、風力が強いほどランニングスピードに対する影響が大きくなることが推察されます。 追い風の中で走ることは、ランナーに良い影響を与えます。ある実験では、風速がペースと同程度の場合、追い風の中を走るとエネルギー消費量が減少することがわかりました。ただし、追い風がペースに与えるプラスの効果は、向かい風がペースに及ぼすマイナスの効果よりもはるかに低いものでした。同じランナーでも、向かい風の時は12秒/マイルペースが落ち、追い風の時は6秒/マイルしかペースが上がりませんでした。 酸素消費量やペースへの影響に加え、風のために皮膚が露出すると体の表面温度が下がります(5~10℃)。そのため、風の強い日にランをするときは、体温を保つとともに風の害を受けないよう皮膚を守るためのウェア選びにも気を配る必要があります。 まとめ 上記の主要な気象要因のほかにも、雨や雪、気圧なども程度の差こそあれ人体に影響を与えます。敵を知り、己を知ることで、さまざまな天候の変化にも余裕をもって立ち向かうことができます。

続きを読む
ジェスチャー点灯とナイトモードで、夜道の選択が広がります。

ジェスチャー点灯とナイトモードで、夜道の選択が広がります。

日中は仕事が忙しく、トレーニングは夜になるのが避けられないというランニング愛好者も多いのですが、トレイルのレースでは「ナイトラン」が頻繁に発生します。夜間のトレーニングやレースでも運動関連の情報を確実にウォッチから得るにはどうすればよいのでしょうか。COROSウォッチは、ジェスチャー点灯とナイトモード の2つの方法を提供します。ユーザーは、目的やニーズに応じて異なる点灯モードを選択し、実際の使用ニーズを満たすことができます。 PART. 1 ジェスチャー点灯モードのワークモード ジェスチャー点灯とは、ウォッチに内蔵されたセンサーであり、日常生活や運動の際に、ユーザーが手首を上げてウォッチを見る動作を認識して、自動的に画面のバックライトを点灯させるものです。 ジェスチャー点灯は動作認識によるものなので、日常生活や運動時にこの機能を作動させたい場合は、手首を90度 反転させる動作が必要です。ジェスチャー点灯は、終日と自動での作動があります。自動作動は、GPSで同期された日の出時刻/日没時刻に合わせて、ジェスチャー点灯機能を自動的にオン/オフするもので、日中の時間帯に機能が頻繁に作動することを防ぎ、効果的に電力を節約することができます。 PART. 2 ナイトモードのワークモード COROSウォッチは、高度にカスタマイズされたハードウェアとソフトウェアの組み合わせにより、革新的なナイトモードを提供します。低消費電力、低照度のバックライトにより、夜間にウォッチを使用するユーザーのニーズに応え、日没から日の出まで一定の画面光を提供します。 バッテリー駆動時間と夜間の視認性の両立を考えて妥協する必要がないので、自由に「夜間練習」をすることができます。 ナイトモードをオンにすると、画面の明るさは常に維持されますが、通常のバックライトよりも明るさが落ちます。夜の暗闇の中でも視認性を確保し、いつでもどこでも簡単にデータ情報を見ることができます。低輝度画面のバックライトのフル点灯は、翌日の日の出時刻までなので、 夜明け後に機能をオフにするのを忘れても、無駄な電力損失を防ぐことができます。ただし、夜間の運動時にこのモードをオンにした場合、運動モードが終了するとバックライトは自動的にオフになります。

続きを読む
COROSウォッチではどのようにしてリアルタイム心拍数を表示するのでしょうか?

COROSウォッチではどのようにしてリアルタイム心拍数を表示するのでしょうか?

「すべてのCOROSウォッチには光学式心拍センサーが搭載されており、ユーザーに正確な心拍数情報を提供し、運動状況を反映してトレーニング強度をコントロールするとともに、運動後の心拍数データによりトレーニング効果を分析することができます。」 運動には心拍数のデータが欠かせませんが、多くのユーザーが日常生活でも心拍数の情報のリアルタイム表示を可能にすることを望んでいます。現在、自分の心拍数をリアルタイムで知るための方法は複数あります。なお、リアルタイム心拍数を表示するには、センサーの設定で24時間リアルタイム心拍数モニターをオン にする必要がありますが、リアルタイム心拍数モニターをオンにすると、ウォッチのバッテリー駆動時間に多少の影響があります。 文字盤での心拍数データの表示 日常リアルタイム心拍数モニターの機能をオンにすると、手首を上げるたびに文字盤の心拍数情報が自動的に更新されます。ほとんどのCOROSウォッチの文字盤が心拍数表示をサポートしています。 待機画面でBackキーを押して画面を調整し、データをカスタマイズしたり、歩数、日の出時刻/日没時刻、心拍数などの各種データを切り替えたりして、心拍数データを表示することで、リアルタイムに心拍数を知ることができます。 日常の心拍数の記録 より詳細な心拍数データ、リアルタイム心拍数、心拍数トレンドなどを見たい場合は、ウォッチのロックを解除した後に心拍数記録ページに調整すると、画面上部にリアルタイム心拍数情報が表示され、その下の曲線がその日の心拍数トレンドを示します。 表示ボタンをタップすると、心拍数トレンドの詳細グラフにアクセスしたり、さまざまな期間の平均心拍数をデジタルダイアルやタッチスクリーンで表示することができます(APEX ProおよびVERTIXのみ)。 心拍数の通知ツール Backキーを長押ししてツールメニューに入り、心拍数の通知機能を選択すると、リアルタイム心拍数や心拍数ゾーン情報を表示することもできます。 また、心拍数の通知機能は、ユーザーがリアルタイムに情報を知ることができるだけでなく、ANT+やBluetooth信号により、リアルタイム心拍数情報を、心拍数信号の受信をサポートしている機器に通知することができます。 例えば、GPSメーターを使用したバイク活動では、心拍数データをウォッチに通知することができます。つまり、心拍数バンドを別に使用することなく、バイク運動中にウォッチでリアルタイム心拍数データを取得することができます。 また、エアロバイクやインドアローイングマシンなど、心拍数データを受信できる新しい運動マシンを導入するジムも増えています。ウォッチを心拍数データのソースとして使用し、信号を対応する機器に通知することで、コーチやユーザーは運動効果や生理状態を簡単に確認することができます。 また、個人向けのインドア筋トレ用ソフトウェアの中には、運動効果をより正確に評価する方法として、クールダウンセッション中にBluetoothの心拍数デバイスを接続して心拍数情報を通知できるものも多くあります。ユーザーは、ソフトウェアにBluetooth心拍数アクセサリとしてウォッチを追加することで、使用体験やデータの精度を向上させることができます。 上記の方法により、リアルタイム心拍数を素早く把握することができます。COROSウォッチが光学式センサーを介して提供する心拍数データは、運動や日常生活において参考になる点がありますが、 医学的な参考データとしては使用できませんので、心臓の健康に関するデータに問題がある場合は、速やかに専門の医師の診断を受けてください。

続きを読む
夏の補給に最高のパートナー

夏の補給に最高のパートナー

持久運動において、補給の重要性はよく知られています。効果的で合理的な補給は、マラソンやトレイルなどの長時間の運動時には、トレーニングの順調な進行を守るだけでなく、ときに驚異的な効果を発揮します。COROSウォッチは、補給リマインダー機能をサポートしています。 ランやトレイルランのオプションで、自分で補給アラートの時間を設定することができ、トレーニングやレース中の定期的な補給に便利です。 COROSのリマインダー機能のアイデアは、女子24時間ウルトラマラソン(スタジアム)の世界記録保持者であるエリートアスリートのカミーユ・ヘロン氏の着想です。このような長距離レースでは、定期的な水分補給と栄養補給が非常に重要になるため、COROSチームはヘロン氏と協力して補給リマインダー機能を作りました。この機能は、プロのアスリートのためだけでなく、一般のランナーにもアウトドアスポーツの楽しさをさらに味わってもらうためのものでもあります。 補給リマインダーはカスタムモードになっているので、ユーザーが必要に応じて設定することができ、この機能の利便性が大きく向上しています。個人の補給のリズムは千差万別なので、日常トレーニングの中でさまざまな補給頻度や補給の組み合わせを試し、最終的に自分に合った補給のリズムを見つけることをお勧めします。 定期的に補給することで、第1に、 補給を忘れて体が脱水状態になったり、エネルギー不足が生じて疲労の原因になったりすることを防ぎます。第2に、 頻繁に補給しすぎてお腹に水や食べ物が溜まりすぎ、胃腸への負担が大きくなることを防ぐことができます。 もちろん、補充の頻度はずっと変わらないわけではなく、状況により変わるケースも多いのです。例えば、温度が高い環境では体の発汗量が多くなり、相対的にエネルギー消費量が増えるので、補給の頻度を短くして少量ずつ行うとよいでしょう。これとは逆に寒くなると、体内での水分の消費が遅くなるため、補給をおろそかにしがちですが、それでも長時間の運動時には適切な補給をするようリマインドを行う必要があります。 長時間のトレーニングやレースの最中には、補給リマインダーをオンにし、定期的に水分補給をすることで、体をベストコンディションに保つことができます!

続きを読む
3時間で50キロを突破した背景は、私たちに何を教えてくれるのでしょうか。

3時間で50キロを突破した背景は、私たちに何を教えてくれるのでしょうか。

COROSのエリートアスリートで、2018年ボストンマラソン女子チャンピオンであり、アメリカ代表としてオリンピックに出場したデジレ・リンデン選手は、4月13日、50kmロードレースの女子世界記録を更新し、2時間59分54秒というタイムで、この距離の女子記録で3時間の壁を突破しました。 本人の許可を得て、「3時間で50キロを突破」したときの運動データの詳細を入手しました。ランナーの中には、エリートアスリートの1回の運動データなどは、一般のスポーツ愛好家にとっては同じレベルのパフォーマンスを発揮することは不可能なので、参考値としては限界がある、と考える人もいるかもしれません。しかし実は、記録を更新したランのデータ詳細を簡単に分析することは、多くのランニング愛好者たちにもメリットがあるのです。 リンデン選手はインチ単位を使用しているため、重要なランパラメータを換算する必要があります。今回のチャレンジでの同選手の平均ペースは約3分36秒/km(実際のゴールタイムに基づく)、平均ストライドは約148センチでした。 ⭕️ピッチとストライドがパフォーマンスの突破口 リンデン選手の身長は155センチですが、データによると平均ストライドが148センチであることがわかります。実は、背の高い男性ランナーの多くは、このような大きなストライドを持つのに苦労しています。これは、ある程度においては、身長によるストライドの制限が絶対的なものではない ことを証明しています。効果的なランニングフォーム、筋力や柔軟性のトレーニングにより、ストライドを効果的に伸ばすことができるのです。 一方、リンデン選手のレースを通しての平均ピッチは194歩/分で、身長とストライドを考慮すると、マラソンでの高いピッチがレースでの競争力をまさしく確保しています。詳細なグラフを見ると、高いピッチ数と大きなストライドを達成したリンデン選手は、レースを通して大きな変動もなく安定したピッチとストライドを維持していた ことがわかります。 一般的なランニング愛好者の場合、ピッチやストライド数は大きければ大きいほど良いというわけではなく、自身の状況を考慮して、トレーニングやレースに最も適したピッチやストライド数を選択することが、パフォーマンス向上の一つの鍵となります。 可能であれば、自身の運動データを総合的に分析する必要があります。 ⭕️ペースとは単なる数字ではない 長距離ランでは、運動目標を達成するためにペース管理が非常に重要です。今回の50キロチャレンジでは、リンデン選手は3分36秒/km程度の平均ペースを達成しましたが、この距離のランでは、全行程の平均ペースに注目するだけでは全く十分ではありません。 ランナーはセグメントペースの分析にもっと重点を置く必要があります。例えば、リンデン選手の今回のランでは、全行程イーブンペースのプランを取り入れていますが、上のアプリのトレンドグラフを見ても、リンデン選手のペースは比較的安定した状態であることがわかります。 さらにデータを分析すると、次の結論が検証されます。リンデン選手のレース前半と後半の平均ペースの差は、わずか1秒以内の差です。これは、各セグメント(1セグメントが1マイル)の平均ペースが一様に安定した値であることに対応しています。全行程の平均ペースを基準にすると、各セグメントの平均ペースは全行程の平均ペースを中心に少しずつ変動していることがわかります。 しかし、注目すべきは、ペース変動という観点からみると、リンデン選手の各セグメントペースの標準偏差は、前半は2.42、後半が3.21と、後半のほうが前半よりも若干ペースが安定していなかったことです。 また、トレンドグラフを見ても、フィニッシュ付近のマイルでは、平均ペースが全行程の平均ペースよりも基本的に上回っていることがわかります。本人がインタビューで語っているように、「最後の5マイル(約8キロ)は、小さからぬチャレンジ」だったのです。 ⭕️ペースメーカーとランニングパワー、どちらを選ぶ? 長距離運動で安定したペースを維持したいランニング愛好者にとっては、良好な身体能力と身体の素質を基礎とした、強い身体感覚と正確なデータのサポートがそのための手段となります。COROSウォッチの正確なラップ平均ペースは、リンデン選手が各マイルを完了した後に次のマイルのペースを正確に調整するのに役立っています。 ランニング愛好者は、リンデン選手のような強い身体感覚で正確な平均ペースを維持することはできないかもしれません。また、通常のラントレーニングでは、ペースが路面状況などの環境要因に左右されることがあります。そのため、日常のランでは、ペースだけを参考基準にすると偏りが生じる可能性があります。 COROSウォッチは、多数のセンサーの相乗効果によりランニングパワーの算出を可能にし、ランニング愛好者はラン中のエネルギー出力を効果的に把握することができます。 リンデン選手のランニングパワーのデータは、ラップペースと同様に安定しており(下のグラフのとおり)、ラン中に長時間安定した出力を維持していることが証明されました。 一般的なランナーにとって、ランニングパワーは強度の指標として、自身の日常トレーニング中の効果や出力の安定性を理解することにも役立ちます。 例えば、毎回環境の変化が大きいLSDトレーニングでは、単純にペースだけを考えるのではなく、一定のパワーを維持することがトレーニング効果の維持に効果的です。下図のように、傾斜度が変わるとペースが落ちるにもかかわらず、リンデン選手はパワーが安定しているため、トレーニング強度の安定性が確保されています。 すべてのランニング愛好者にとって、自分や他人の1回のランのデータを分析することは、しばしば多くのインスピレーションをもたらすことになります。自己の能力を突破したトレーニングであれ、思うようにいかなかったレースであれ、それらはすべて貴重な財産であり、その背後には自身が絶えず前進するための鍵があります。

続きを読む